はじめまして、すらです。
今回は原神のモンドと璃月のストーリーを振り返ってみたいと思います。
ここで書くことは筆者の主観的なものですので、必ずしも正しい解釈ではないことをご了承ください。
モンド
さまざまな世界を飛び回って旅をしていた旅人の兄妹。
妹(兄)が誰かよくわからん神によってさらわれ、この世界(テイワット)にとどまり、妹(兄)探しをすることになった兄の空(妹の蛍)。
ある日偶然パイモンと出会い、一緒に旅をすることに。
パイモンからモンドの情報を聞き、モンドへ向かって歩いていく中、不思議な光景を目にします。
旅人の接近に気が付くと、ドラゴンと謎の少年は消えて行ってしまいました。
モンドについた旅人たち。モンドの神に妹(兄)の行方ついて尋ねるのが目的でしたが、モンドでは守護獣であるはずの風魔龍が暴れており、旅人も見て見ぬふりはできずジン、アンバー、ガイア、リサ率いる西風騎士団に手を貸すことになります。
途中で謎の吟遊詩人ウェンティと出会い、風魔龍がアビスの魔術師によって操られていることを知る。天空のライアーなら操られている風魔龍を浄化できるというウェンティ。
モンドの大聖堂に保管されている天空のライアーをこっそりと持ち出そうとしたところをファデュイによって奪われてしまう。ファデュイとは氷の国スネージナヤの組織のことです。
なんとかファデュイから天空のライアーを取り戻しましたが、ライアーはトワリンの浄化をできるほどの力を失っていました。
ライアーを修復するために、ジンとディルックと共に風魔龍の涙を集めます。旅人の力で集めた涙を浄化してライアーを修復します。
星拾いの崖へ行き、ウェンティが風魔龍を呼びます。天空のライアーはモンドの至宝。そんなものを扱えるウェンティ…。
そう、実はウェンティこそが「風の都モンド」の神自身なのでした。
みなさんはどのくらいでウェンティが神だと思いました?実はわりと早い段階でウェンティ自身が僕が神であると言っているシーンがあります。
天空のライアーを取りに行こうとしてシスターから門前払いをくらったときのウェンティのセリフです。
シスター「ダメなものはダメよ、詩人さん。」
ウェンティ「うん…仕方ないね。これ以上隠したままにするわけにもいかないか!ボクの忠実なる信者よ、喜べ!今、君の目の前にいるのが、風神バルバトス本人なんだ。驚いた?泣きたくなった?仕える神様に会えてどう?感動した?」
シスター「…他に用がなければ、私は戻って仕事をさせてもらいます。」
ウェンティ「ま、待って…」
状況的になんとかしようとして冗談で言ったと思う人も多かったのではないでしょうか。
話を戻して、ウェンティが天空のライアーを使い風魔龍を浄化しようとしたその時、今度はアビスに邪魔をされ天空のライアーを壊されてしまいます。
風魔龍もウェンティが言っていた通り、アビスによって操らているようでした。
残った手段は風魔龍が住む風龍廃墟へ行き、旅人がもつ不思議な力を使って風魔龍を浄化することでした。
風龍廃墟の謎を解き、風魔龍との激闘の末、旅人たちは風魔龍を撃退することに成功します。
戦闘により足場が崩れ空へと落ちていく旅人たち。ウェンティもそっと目を閉じて落下に身を任せていました。しかしその危機を救ってくれたのは風魔龍でした。
アビスの洗脳が解けて助けてくれました。
ウェンティ「こういうふうに一緒に空を飛ぶのは久しぶりだね。トワリン」
トワリン(風魔龍)「さきほど、何故昔のように我に守れと命令しなかった…」
ウェンティ「君にアビスの言いなりになってほしくなかった。でもだからといって僕の命令に従ってほしいわけでもない。神に命じられた自由はある意味不自由だろう。」
【自由】の都モンドの神らしいセリフですね。
こうして旅人たちは風魔龍の浄化をすることができました。一方モンド城内ではヒルチャールの大群が襲ってきたらしく、アンバーなどの騎士団が奮闘。
ガイアは単独で裏で糸を引くアビスの動向を探り、アビスを指揮するものが「姫様(王子様)」と呼ばれていることを突き止め、旅人に教えてくれました。
あとで出てきますが、この裏で糸を引くものこそが、旅人が追い続けているさらわれた妹(兄)のようです。
そして天空のライアーを大聖堂へ返したところで、ファデュイの執行官「シニョーラ」がウェンティを襲います。
ウェンティの神の心を淑女は奪ってしまいます。
神であるウェンティがどうして簡単に神の心を奪われてしまったのか、それはウェンティ自身がこう言っていました。
ウェンティ「俗世を七つにわけ、それぞれが治める、それがボクたち神としての責務。神の責務を果たすことで神の力を蓄える。だけど、ボクは統治とか嫌なんだ…モンドの人々もそういうの好まないと思うし。」
ジン「「君たちが王のいない自由な城を作ればいい。」バルバトス様の理念を私たちはちゃんと覚えている。」
パイモン「ジン団長ってば信仰深い!単に誰かさんが自由すぎて、仕事をサボっていただけとか考えないんだ。」
ウェンティ「コホン、とにかく、こんなに長くモンドに戻ってなかったボクのことだ…。今のボクは紛れもなく、七神の中でも最弱だよ!」
約1000年ほどモンドを離れていたようです。確かに設定的には最弱なのかもしれません。
実際は便利さの塊のようなキャラですけどねw
この神の心を奪っていった淑女、正体はファデュイの十一人いる執行官のうちの一人で、七神の一人【氷神】によって超人のごとき力を得ています。
氷神は神の心を集めるように執行官に命令しているようです。
氷神が同じ神の【神の心】を集める理由はなんでしょうか。ウェンティによると七神同士は仲がいいわけではないらしいですが、かつて魔神戦争では一緒に戦った仲のはずです。
七神のそれぞれ神の心、つまり七個の神の心が集まったとき、きっとなにかが起きるのでしょうね。多分緑の龍が出てきて好きな願いを叶えてくれるのでしょう。
ということで、モンドでの旅はいったん幕を閉じ、ウェンティの勧められて隣国の「契約の国璃月」へと妹の情報を求めて旅を続けます。
璃月(リーユエ)
リーユエはウェンティのような神とは違い、岩神「モラクス」自らが統治しているとウェンティから教えられていました。七神の中で一番長生きしているそうです。
リーユエの人々は岩神のことを岩王帝君と呼んでいましたね。そんな岩王帝君は一年に一度だけ、この先一年のリーユエの経営方針を導くために姿を現すことになっていました。
その儀式のことを七星迎仙儀式と呼び、璃月七星という組織が管理していました。というか実際に国を管理しているのはこの七星のようでした。
しかしリーユエの人々は岩王帝君への信仰が強く、七星が国を管理しているというのは他の国からの言い方のようです。
パイモン「モンドが「自由」の都であるように、璃月は「契約」の国で、商業と貿易を大切にしてるんだ。七つの勢力を代表する七人の商人、「璃月七星」が実質的な管理者だぞ。」
璃月人「あら、他国の人はいつもそう言うのよね。私たちにとって璃月の真の管理者は、ずっと岩王帝君よ。七星は人間、帝君は神様。モンドには「自由」の神様がいないけど、私たちのところは違う。ちゃんと神様が存在するの。「神のいない城」を離れた次は、私たちの国、「神と共にある歴史」を体験するといいわ。」
モンドの神ウェンティが1000年も留守したせいで、他の国からは神はいないと言われてしまってますね。
今思えばここで出てくる「神と共にある歴史」というのが伏線になっているんですね。
ちなみに璃月七星の中にはプレイアブルキャラがいて、刻晴と凝光がそうです。甘雨は七星ではなく七星の秘書です。
旅人がリーユエに訪れたころ、ちょうどその迎仙儀式が行われるということで、旅人は岩王帝君に妹(兄)について尋ねようとしました。
そして迎仙儀式が始まり、岩王帝君が登場…と思いきや、なんと天から降りてきたのは岩王帝君の亡骸でした。
七星の凝光は「岩王帝君が殺害された」と驚くべき言葉を発し、千岩軍に周囲の封鎖をさせ怪しいものを徹底的に見つけようとします。
当然、よそ者である旅人は真っ先に疑われると思い、警戒網をくぐり抜けようとしますが見つかってしまいます。
ピンチを助けてくれたのはタルタリヤというファデュイの執行官でした。
タルタリヤはモンドの件でファデュイに対して不信感を持っていた旅人たちをなだめます。
タルタリヤ「ああ、そう怖い顔をしないで。別に喧嘩を売りに来たわけじゃないから。どうやら「淑女」は君たちに悪い印象を与えたようだね?はあ、あの女のことは…俺も好きじゃないんだよ。ひとまず、あの女のしたことは一旦忘れてくれ!俺は君たちを助けに来たんだよ。」
淑女というのはウェンティの神の心を奪ったシニョーラのことです。
タルタリヤに助けられたのは事実なので旅人たちも一応話は聞くことに。
タルタリヤ「七星が千岩軍を派遣したのは、儀式を見た者の中から犯人を探そうとしたからだ。しかし、ただの凡人が、あの千軍を一掃したという武神を簡単に殺せると思うかい?岩神は、別に神の力を捨てたわけじゃないんだよ。こんな雑な対応、七星らしくない。おそらく…」
岩神は設定上は武神として存在しているようです。実際はゴリゴリのサポーターですけどねw
タルタリヤは璃月七星が何かを隠そうとしていると考えているようでした。
旅人は千岩軍から指名手配のような扱いを受けています。旅人を助けてくれるのは璃月に存在すると信じられている仙人しかいないとタルタリヤは教えてくれました。
タルタリヤにはファデュイの情報網で仙人は確実に存在するものだと知っていたようです。仙人は璃月を見守るように岩王帝君と契約を交わし、忠実にその使命を全うしていました。
旅人は仙人の一人と会い、これまでの経緯を教えました。すると仙人は激怒します。
仙人「言語道断。実に嘆かわしいッ!!!璃月七星…失望したぞ。迎仙儀式の途中で帝君が暗殺された上に…帝君が暗殺された後…儀式を見に来ていた一般人に容疑を被せたと!?」
仙人にあと二人の仙人と降魔大聖に会いに行くように言われます。この降魔大聖はショウのことですね。
旅人は二人の仙人と降魔大聖と会い、再びタルタリヤのもとへ戻ります。
そこでタルタリヤから新しい情報をもらいます。それは璃月七星は犯人が見つかるまで岩王帝君の亡骸を隠すといったものでした。
タルタリヤ「岩神の魂が天に召されたとして、その亡骸をなぜ七星が隠そうとする?どう考えても疑わしい…」
そしてそれは旅人にとっても都合が悪いことでした。旅人は妹(兄)探しの手掛かりとして七神を尋ねるのが旅の目的です。
しかしタルタリヤはまたしても旅人を助けることができると言い、ある人物を紹介します。
その人物は鐘離という往生堂という葬式屋の客卿でした。鐘離はある提案を旅人にしてきます。
鐘離「神殺し事件…それについて往生堂は気になどしていない。往生堂が気にしているのは、仙人を迎える迎仙儀式が盛大に行われている反面、去った仙人を送る送仙儀式が放置されている。旅人よ。公子殿からお前のことを聞いた。お前は風神の友人なのだろう…俺と共に、岩神を送る儀式の準備をしてくれないか?」
公子とはタルタリヤのこと。岩王帝君は仙人の祖と考えられているようです。しかし送仙儀式が行わていないのはおかしいと鐘離は考えます。
そしてそれと同時に送仙儀式を行うことこそが岩王帝君の亡骸と会える方法だと言います。
なぜなら鐘離には岩王帝君の亡骸が黄金屋という造幣局に保管されていると知っていたのです。葬儀屋として送仙儀式をするにあたって内部の事情を一部知っていたみたいです。
どのような理由かはわかりませんが、七星も黙認していると鐘離は言っています。
そして鐘離に言われた通りに送仙儀式に必要な材料を集めます。
途中、七七によるココナッツヒツジ騒動がありますが、ここでも大事なシーンがあります。
それはタルタリヤとファデュイの手下との会話で、黄金屋に岩王帝君の亡骸があるのがファデュイ側に漏れてしまうというものでした。
タルタリヤ自身も岩王帝君の亡骸を探していたことが発覚、では一体何のためでしょうか。
さて、順調に材料を集めていく旅人と鐘離。
ここで鐘離がご馳走をおごってくれるというので三杯酔というお店へ行くことに。そこで甘雨が登場。
凝光からの招待状を受け取ります。凝光がいるのは空に浮かぶ城、群玉閣。旅人はそこへ招待されたのでした。いったん鐘離との送仙儀式は中断し、群玉閣へ向かうことに。
しかし行き方がわからず探索をしていると七星の一人、刻晴と出会います。
会話のなかで刻晴は仙人のことをこのように言っています。
刻晴「そうね、彼女(凝光)が君を呼んだのは「モンドを救った英雄」に中立を保っていて欲しいからだと思うよ…完全に仙人の味方にならずにね。」
パイモン「別に誰かの味方でもないよな!あの仙人たちだって、璃月を守ろうとしてるし…」
刻晴「その「守る」は、上から目線の傲慢のことかしら?」
パイモン「えっ?」
刻晴「君たちは凡人。彼らの守る対象だから、彼らは君を「神を殺せる刺客」だとは思わないでしょう。だから凝光が現場を封じ、民を取り調べして刺客を探すなんて命令を…彼らは何かを隠すための工作だと思っているでしょうね。そう、彼らは私たちを軽蔑しているわ。」
璃月を守るという使命は同じでも、七星と仙人たちの間に大きな溝があることがわかります。
刻晴に群玉閣への行き方を教えてもらい、そこで凝光と会います。
情報の封鎖と岩王帝君の亡骸を隠したのは、形勢を安定させるためだと言います。モンドでの風魔龍の件のときのように、外部から圧を受けないようにするのが本当の目的でした。
実際にモンドのときは暴走した風魔龍を殺すようにファデュイが西風騎士団に圧をかけて指揮系統をのっとろうとしていました。
凝光「ファデュイは帝君の死を理由に、外交の一線を越えようと数多くの暗躍をしているわ。私も璃月の「天権」として、本気で抵抗しないと。送仙儀式を許可したのも、七星が璃月を全面管理するための時間稼ぎ…」
これが七星が送仙儀式を許可した理由でした。凝光はファデュイに対して璃月を守ろうとしています。
群玉閣では禁忌滅却の札をファデュイが研究しているとの情報が壁に張り出されていました。
旅人は張り出された地図をもとにその場所へ向かうことにします。そこでは禁忌滅却の札が大量に書き写されていました。
禁忌滅却の札は戦争中に仙力を発揮させるもの。それをファデュイは作ろうとしていました。
そんなところで鐘離との約束の時間。旅人たちはその場を離れます。
再び鐘離と共に材料を集めていると甘雨が通りかかります。
甘雨との岩王帝君逝去の会話の中でこんな場面がありました。
甘雨「まだ…気持ちの整理ができていないんです。2000年前、魔神戦争が終わった後、最初の七神は璃月で盃を交わしました…しかし、そのうちの5人はすでに去っています。」
旅人「それってつまり…」
甘雨「ええ、帝君の魂が高天へと帰り、俗世にいる最初の七神はモンドのバルバトス様だけとなりました。他の5人、稲妻の雷電将軍を含め、2000年前とは違います。今の俗世の七執政、最も若いスメールの草神は500歳です。岩王帝君は6000年以上も生きてきました。3700年の歴史を持つ璃月は、建立当初から帝君がいたゆえに神との「お別れ」を知らないのです…」
鐘離「では、その「お別れ」について、どう思う?」
甘雨「えっ、急に聞かれても…」
ここで鐘離が神とのお別れについて尋ねているシーン、璃月編の結末を知っているとなるほどなぁってなりますよね。
ちなみにバルバトス様というのはウェンティの別名です。
璃月港に戻った旅人と鐘離。しかし、ファデュイから仙人が動き出し七星と一触即発の状態になっていると情報を聞きます。
往生堂の方も千岩軍とトラブルを起こしているらしく、フータオの心配をして鐘離は往生堂へ戻ってしまいます。
そこかしこで混乱が起きている今、旅人はファデュイであるタルタリヤがどこで何をしているのか心当たりがあると黄金屋へ向かいます。
黄金屋についた旅人、そこでタルタリヤと会います。
タルタリヤの目的は神の心を回収することでした。旅人とタルタリヤは戦います。激戦の中、隙を見てタルタリヤは神の心を仙体から取り出そうとします。
しかしそこにあるはずの神の心はすでになくなっており、タルタリヤは旅人に先を越されたと勘違い。魔王武装を発動させ、さらにパワーアップしたタルタリヤは旅人を襲います。
戦いを制した旅人、タルタリヤは魔王武装を解除し、話しかけます。
タルタリヤ「よくよく考えれば、君たちが先に神の心を奪う可能性は確かにない。-神の心がここにないのなら…最初から仙祖の亡骸の中には存在しないのか?というより、仙祖の亡骸自体目をくらます手段かもしれない。」
パイモン「うん?それって…」
旅人「岩王帝君は死んでない?」
タルタリヤ「おそらくね。それが本当なら…面白い」
そういってタルタリヤは予備プランといって、かつて岩神モラクスによって封印された魔人オセルを甦らせる計画をあらわにします。
タルタリヤ「渦の魔人、オセル。魔神戦争で岩の魔神モラクスに敗れ、海中に封印されてる。そんな魔神が、神のいない璃月港を襲ったら…俺たちをさんざん弄んだ岩王帝君様も、これ以上見て見ぬふりはできないだろうね?」
パイモン「…で、でも、魔神戦争は2000年前に終わったんだぞ!七神しかいない今、昔の魔神をどう…」
タルタリヤ「呼び覚ます手段があるに決まってるだろ。」
パイモン「あーっ!禁忌滅却の札!お、思い出したぞ!ファデュイがそれを研究してるって…」
そしてタルタリヤは禁忌滅却の札と氷神から得たファデュイの執行官としての力を使い、魔神オセルを甦らせてしまいます。
旅人たちは急いで群玉閣へと戻ります。するとそこには七星と仙人たちの姿がありました。
パイモン「ん?…あっ、仙人たちだ!どうして群玉閣にいるんだ?七星と喧嘩したって聞いたけど…もう解決したのか?」
凝光「互いの不満は一旦置いておいて、今は共に璃月を守るべきだと、そうなったのよ。」
七星と仙人と力を合わし、帰終機と呼ばれる仙人がつくった兵器を使って、魔神オセルに旅人は立ち向かいます。
やがて魔神の猛攻によって帰終機は破壊されてしまいます。しかし魔神を重症にまで追い込めました。
璃月を守るために凝光は自分の命より大切な群玉閣を海に落としてオセルを鎮圧しました。
七星と仙人は魔神の出現によって中断していた会話を再びし始めます。
凝光「3700年…皆様が帝君と璃月を守る契約を結んでから、3700年が経ちました。璃月の土地は盤石のように固く、千年前と少しも変わりありません。しかし、璃月はまだ3700年前の璃月というわけではないんです。この土地だけではなく-この都市、そして人々にも目を向けてください。」
仙人「我らの守り方を疑っておるのか?」
七星は人々のことをもっと見てほしいと主張します。仙人の力なくとももう自分たちだけでやっていけるというものです。
一方仙人の考え方は、人間はしょせん凡人であり、自分たち仙人が守ってやらなくては何もできない弱い存在というもの。
そこへ璃月の兵士が一人声をかけてきます。
兵士「皆様、この度はありがとうございました。私は一兵士ですが、これからも全力で璃月を守り、この御恩をお返しします。」
この兵士の言葉に考え込む仙人たち。さらにそこへ子供がやってきます。
子供「あれ?みんな元気ないね、あの怪獣を倒したのに。」
仙人「ほぉっほぉっ…怖くなかったのかい?危なかったんじゃよ…」
子供「怖くないよ、千岩軍のおじさんたちも、神の目を持つ大人たちもあと璃月の…みんながいるもん!危険な時、みんなチャンチャンを守ってくれる。普段も美味しいものや面白いものを作ってくれるもん!」
彼らの言葉に仙人の一人、ピンばあやが話し始めます。
ピンばあや「皆、これが今の時代じゃ…契約の国は仙人に感謝せねばならん。しかしここ数年、仙人の力を頼らずとも、璃月は安定しておる。凡人と呼ばれた人々は無力じゃが、思いは強い。「神と璃月の契約」は昔のことじゃ。今はもう「璃月と人の契約」の時代じゃよ。」
このピンばあやは仙人ですが人の姿で璃月港に住んでいました。だから人間の事情も知っているのでしょう。
その言葉を聞いて、他の仙人たちも納得したかのように人間に任せてもいいという雰囲気になっていきます。
これで一件落着…とはいかず、タルタリヤの思惑では、オセルの出現によって岩王帝君が姿を見せるはずでしたが、実際に岩王帝君は出てこず何もしていません。
とりあえず鐘離のもとへ戻ることに。往生堂につくと鐘離はファデュイの管轄下にある北国銀行にいると知らされます。
魔神を復活させたファデュイの縄張りにいる鐘離を追いかけるべく旅人は急いで北国銀行へと足を運びます。
北国銀行に着くと、そこにはタルタリヤ、シニョーラ、鐘離の三人の姿がありました。
タルタリヤは旅人に楽しかったと笑い話にする一方、なぜか鐘離へと不満を爆発させているようでした。
タルタリヤ「むしろ鐘離先生と淑女の方こそ-よくも俺を騙してくれたね。」
旅人「鐘離先生が公子を騙した?」
タルタリヤ「それは…」
シニョーラ「フン、今はそれよりも…はやく任務を続行するのよ。約束通り…あんたの神の心を取りに来たわよ、モラクス。」
旅人「モラクス…?」
パイモン「なんの話だ!?」
鐘離「契約は成立した、汝に渡そう。」
なんと鐘離は神の心を持っておりそれをシニョーラに渡すというのです。
岩神モラクスとは鐘離のことだったのです。そんな驚きもありつつ旅人とパイモンは神の心をなぜファデュイへと渡すのか尋ねます。
鐘離「あげたんじゃない。契約に基づいた取引-俺と氷の女皇の取引だ。」
旅人「理解できない…。」
パイモン「そうだ、ひどいぞ、鐘離!お前を迎えるための儀式だったのに、急に空から龍が落ちてきて璃月港は大混乱だったし、とんだ災難に巻き込まれたんだからな!」
シニョーラ「ふふっ、水面下の暗流を集めて、極限になるまで圧をかけて、爆発させる。まさに彼が望んだものでしょ?」
パイモン「ん?」
まさに彼が望んだもの…、彼とは鐘離のこと。そう、つまり璃月港で起きたことはすべて鐘離が望んで起こしたものだったのです。
ちなみ氷の女皇は氷神のことらしいです。
なぜそんなことをしたのか、それがこの璃月編の結末です。
鐘離「渦で穿つことのできない岩も、時間に洗い流されれば摩耗する。まだその日じゃないと、今まで見て見ぬふりをしてきただけだ。」
長いこと神の座にいた鐘離はその神の座を降りようと考えます。
鐘離「神の座を降りると考え始めた時…俺には離れられない理由が多すぎると気づいたんだ。神と共にある璃月、次の時代に入る準備はできただろうか?俺はそれを観察する時間と、そして決意するきっかけが欲しかった。だから偽りの死を計画し、公子、仙人、璃月七星を巻き込んだ…」
鐘離は、璃月が壊滅寸前の最大の危機に陥ったとき、神である自分がいなくとも仙人や七星が力を合わせてどうにかできるのかを確かめたかったのです。
そのためにタルタリヤをも利用して今回の騒動を計画し、観察しようとした、それが璃月編の結末でした。
しかし、神の心は取引によって渡したもの。それでは氷の女皇が払った対価とはなんなのか。
パイモン「ふむ、取引は平等が大事だって言ってたよな。でも…神の心ほど価値のあるものって他にあるのか?」
鐘離「普通に考えたらないな。」
パイモン「は??」
鐘離「だが俺は契約の神。数千年間、俺は幾千万の契約を交わした。利益のない取引なぞに、俺は手出ししないぞ。氷神との取引は、俺が岩神として最後に結んだ全ての契約を終わりにする契約だ。かの氷の女皇が一体どんな代価を支払ったかについては…お前自身の手で答えを明らかにするといい。」
まあようするにto be continuedですね。
こうして璃月編エピローグへと続いていくわけですが、そこまで大事な会話をなかったために割愛します。地味に主人公である旅人がしゃべる貴重なシーンがあったりしますがw
そして次の神を訪ねに隣国である稲妻へ行こうと言うと鐘離から鎖国中であることを聞いたところで璃月編はおわりました。
モンドと璃月でテキスト量がだいぶ違いますが、モンドは序章、璃月は一章なのでそもそもの物語のボリュームが違うんですかね。
次回のストーリー振り返りはいろいろな考察がされている璃月編と稲妻編の間にある旅人が再開する物語を振り返りたいと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございました。